中谷防衛大臣:
ご指摘いただきましたT-4練習機におきましては1988年から運用してきております。
このT-4の耐用年数につきましては確定しておりませんが
運用期間がかなり長期に渡っておりまして、この計器類などもアナログなものになっております。
それに対して次期戦闘機といった先端の戦闘機は機体の計器がディスプレイ表示をされ
そして収集した情報を分析融合して表示する能力等に優れており、パイロットにはこうした
各種の情報を認識し同時処理をしながら操縦をするということも求められております。
そのために練習機については機体をグラスコクピット化して、このような操作に早期から
慣れておくことも必要でございます。
さらに練習機による飛行訓練とシミュレータ等による地上教育を教育システムとして一体化することで
より効果的効率的な教育を実施することができます。
このT-4の後継機、そして地上教育機材につきましては、今のAIの技術発展などですね、
将来次期戦闘機に搭乗するパイロット教育にも資するものになるように、
これからの航空自衛隊の戦闘機に求められる機能、性能、これを実現するとともに、
競争ある防衛産業の構築という観点も踏まえまして、我が国としてもできる限り国産を目指しつつですね
何とか世界の中で優越したレベルになるようにですね努力をしてまいりたいというふうに思います。
世界の中でですね、この国産の練習機これを維持開発していくということは大変な苦労が
伴うということでございますので現時点で国内企業による単独開発の選択肢が排除されるものでは
ありませんが、装備開発、調達、維持整備を一国のみで実施する場合の技術面のリスクやコストが
増大している中で先端の装備品をより廉価な価格で取得するために、世界では今の共同開発とか
生産が主流化をいたしております。
しかし第5世代のパイロットの効率的な育成は各国の共通の課題でありますので米空軍と航空自衛隊の
連携もやってまいりましたし、今はGCAPによりまして日本、イギリス、イタリアこれの技術協力も
進めてきておりますので、こういった将来に対する開発につきまして、ワーキンググループなどを
作りまして、対応をしっかりしてまいりたいというふうに思っております。