ホワイトハウスで安全保障政策を担当するウォルツ大統領補佐官は2日、CNNテレビに出演し、
「われわれには、ゼレンスキー大統領が戦争の終結に向けて話しあう準備ができているかが分からなかった。
首を振り、腕を組むなど信じられないほど無礼だった」と振り返りました。
その上で「ウクライナにはわれわれと、そして、最終的にはロシアとも取り引きし、戦争を終えることができる
指導者が必要だ」と述べ、ゼレンスキー大統領と協議を進めるのは現状では難しいという認識を示しました。

ウォルツ大統領補佐官は、1日、FOXニュースの取材に対し、トランプ大統領とゼレンスキー大統領が激しい
口論になったあとの、アメリカ側の対応を明らかにしました。
それによりますと、記者団が退出したあと、トランプ政権の幹部で対応を話し合い、出席者ほぼ全員が
「侮辱を受け、どのように物事を前に進めていけるのか先が見えない」などとしてトランプ大統領に
協議を打ち切るよう提言したということです。
その結果、ウォルツ補佐官がウクライナ側にホワイトハウスから去るよう伝えたところ、ゼレンスキー大統領は
引き続き議論をしたい姿勢を示し、補佐官は「ときはあなたの味方をしていない。最も重要なのは
アメリカや納税者の寛容さは無限ではないということだ」と伝えたとしています。
その場にいたウクライナの大使らは涙を流していたということです。