トランプ政権が「ウクライナのNATO加盟否定」を前提に停戦交渉する根本理由(前編) 
執筆者:篠田英朗 2025年3月3日 新潮社フォーサイト
ケネス・ウォルツは「人間、国家、システム」の三つのレベルで国際社会を捉える「三つのイメージ」論を提唱した。これに従ってロシア・ウクライナ戦争の戦争原因を整理すれば、トランプ米大統領は停戦交渉にあたって第一イメージの「人間」(=プーチン大統領の個人的資質)や第二イメージの「国家」(=ロシアの政治文化やウクライナ国内の東西対立)ではなく、第三イメージの「国際システム」(=ウクライナのNATO加盟問題)に焦点を絞っている。トランプ政権が均衡の形成による戦争終結を目指す背景については、まずこれを踏まえる必要がある。

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国際政治学では今まで米国の安全保障政策に余り影響を与える事がなかったネオリアリズムの国際政治学者がトランプ政権で活躍しそう。
 ヨーロッパから撤退しアジア、特に対中国シフトで日本の役割は大きくなると。篠田先生は現代ビジネス2022.04.13プーチンの「陰謀論」に踊らされる左派系言論人…ウクライナ「代理戦争」論の錯誤と罪悪の頃と論調が変わったのかな。之ばかりはウォルツのように軍人経験がないとな。