ロシア経済は石油収入に大きく依存しており、石油収入は国家予算全体の約30%を占めている。

ウクライナ戦争が長引くにつれ、クレムリンは防衛費を大幅に増額し、2025年の予算支出の32%がウクライナの軍隊とその軍事力に割り当てられた。

しかし、問題が一つある。クレムリンは2025年度予算を策定した際、原油価格を1バレル70ドルと想定していた。しかし、アーガス・メディアによると、4月7日、バルト海沿岸のプリモルスク港でロシア産ウラル原油の価格が21カ月ぶりの安値となる1バレル51.54ドルまで急落した。

「年間平均価格が(1バレル70ドルを下回る)低水準にとどまれば、ロシアは収入と支出が減少する。特にウクライナに対する違法行為に関連する増大する費用を賄うための資金が減ることになる」と、ワルシャワを拠点とするエネルギーアナリスト、ヴォイチェフ・ヤコビク氏はキエフ・インディペンデント紙に語った。

「ロシアの国家富裕基金はより早く枯渇し、ロシアはより早く停戦を必要とするだろう」と同氏は付け加えた。