https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-03-19/STBAFLT0G1KW00
>ウクライナ軍の幹部2人が昨年10月後半、米シリコンバレーにあるクアッドコプター無人機(ドローン)メーカーのスカイディオ本社を訪問した。
機関銃や戦車が戦争を変えたように、ドローンが戦闘の在り方を変えつつあり、ロシアによる2022年の侵攻開始以来、ウクライナはドローン戦争の実験場となっている。

>しかし、世界市場に占める米国勢のシェアはごくわずかに過ぎない。現在、米国を含め各国で飛んでいるドローンの大半は中国製で、そのほとんどはSZ・DJIテクノロジー(深圳大疆創新科技)という1社が製造。同社は米国防総省が中国人民解放軍に関係すると見なす企業のリストに掲載されている。

>警察やエンジニアが業務でドローンを使用する方法の実験を始めたとき、使われたのはDJI製品だ。DJIのドローンは、ウクライナ、ロシア両軍も利用している。
「DJI製品は『AK−47』のようなものだ。シンプルで信頼性が高い」とカナダ人でドローンのサービス会社を経営するテッド・ストラジミリ氏は言う。AK−47は旧ソ連で1940年代に開発されたカラシニコフ突撃銃で、扱いが容易なため世界で最も利用された兵器とされている。
DJIのドローンは、中国製以外の競合他社製品よりはるかに安価なことが多い。規模の経済性やほぼ自動化された組み立てライン、本社のある深圳での人件費の安さを反映している。