所謂徳川埋蔵金伝説も、元はと言えば江戸幕府の終焉と江戸無血開城によって名実ともに無役になった
小栗上野介が家臣らと共に故郷の村に帰る際に、武器弾薬を空の千両箱に入れて持ち運んだ事が
そのネタ元になっているらしい。

小栗一行がそうやって千両箱を持ち運んでいれば、傍から見れば普通に小判を運んでいるように見えるし、
その話を聞きつけた新政府の役人が後に小栗一党を捕縛し屋敷を抑えた際にも、江戸城から持ち出した
はずの大量の小判を必死に探したりしました。

そもそも小栗が失職して村に帰る際には大した金目の物は持ち帰らなかったから、いくら探したところで
小判の山なんか出るはずも無かったのだけど、噂は独り歩きして今に至ると。