E-2Dの共振現象を利用したステルス機探知能力についてもかなり微妙

元ネタは2009年の米国防大学の季刊誌に掲載された「レーダ波長の1/8サイズの物体は共振現象でRCSが変化するので、VHF/UHFレーダはステルス機探知に有利と考えられる」という論文だけ
その論文を、USNI Newsが先述のE-2D紹介記事(>>258)の中で「UHFレーダがステルス機への対抗手段となりうること」の一例として挙げただけで、E-2Dが共振を活かしたステルス機探知能力を備えるというソースは一切ない

そもそもその記事の中ではUHF帯を使うことによるデメリット(精度悪化)が示されているし、それを記事内容のとおり電子スキャンでカバーする場合、スキャンレートの低下が避けられない
(PESAなので、DBF・マルチビー厶形成を利用したデジタル信号処理任せの爆速スキャンも原理的に不可能)

APY-9は小型でロングレンジを実現するために低周波PESAにならざるを得なかったのであって
そんなAPY-9が他のより大型なAESAレーダより高性能とか、ステルス機を探知できるからOKとかいうのは、かなりAPY-9に寄った意見という感じ