「計画が不十分。コロナのせいじゃない」“愛国ブーム”で中国各地に「人工古城」乱立 甘い見通しで廃墟化も
TBS NEWS DIG 4/21(月) 16:59配信

中国で古い街並みを再現した「人工古城」と呼ばれる観光施設が各地に建設されました。ところが、既に廃墟となっているケースも。 何が起きているのでしょうか。

岩の柱が織りなす絶景。映画「アバター」のモデルとしても知られる湖南省・張家界の自然保護区です。
去年は4000万人以上が訪れ、世界遺産にも登録されています。

観光客「ここの景色は中国でも唯一無二ですよ」

すぐそばには、こんな場所も。
記者「昔の街並みを再現した施設ですね」
「人工古城」と呼ばれる商業施設です。 2012年から営業しているといいますが、観光客の姿はありません。

記者「もはや廃墟と言うような状態になっています」
周辺の店舗によると、新型コロナが感染拡大した2020年ごろからテナントが撤退しはじめ、一部が廃墟化。放置されたままだといいます。

古城でホテルを経営する男性は。

古城でホテルを経営「周りの店が閉店した影響は大きいね。売り上げは半分以下になったよ」

2016年に政府が特色ある街づくりを推奨。

中国メディアによると、同時期に若者を中心とした「国潮」と呼ばれる愛国ブームが後押しする形で、全国に似たり寄ったりの「人工古城」が乱立したといいます。

その数およそ2800か所。甘い見込みがたたって、各地で“廃墟化”しているのです。(続く)