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その主張は事実認識と論理構成の両面で大きく誤っている。

第一に、ネタニヤフ政権は政権維持のために極右・超国家主義勢力を連立に取り込み、その政策に大きく影響されている。
したがってネタニヤフ退陣後に次の政権が同様の勢力を引き込む必要はなく、対イラン・対パレスチナ強硬路線の継続は必然ではない。

第二に、トランプの外交姿勢は彼個人の特異性によるものではなく、アメリカに根強く存在する孤立主義・モンロー主義の国民的支持を背景としている。
したがってトランプ退場後もその路線は一定の再現性をもつ。
一方、ネタニヤフの政策は彼自身の権力維持と極右勢力への依存という特殊事情によるものであり、トランプ路線より継続性は低い。
お前の論理はこの点で根本的に逆転しており、頓珍漢である。

第三に、イスラエルは建国以来アメリカ主導の国際秩序に依存してきた国家である。
仮にアメリカがモンロー主義・孤立主義に傾き中東への関与を後退させれば、イスラエル単独では強硬な軍事外交政策を持続できなくなる。

加えて2025年5月現在、ネタニヤフは支持率低迷と内外からの圧力により極めて不安定な立場にあり、その政策を次期政権が踏襲する可能性は低い。むしろポストネタニヤフ政権は国際的孤立と国内分断の後始末を迫られ、ネタニヤフ路線の否定と国際協調・融和的外交への転換を選ばざるを得ないだろう。