アライドフォース作戦では、F-15Cが航空優勢の確保のためにイタリアに展開した。ユーゴスラビアは15機のMiG-29と64機のMiG-21を保有していたが、MiG-21は殆ど飛行せず、MiG-29を散発的に飛ばす程度であったため、空中戦は殆ど発生していない。
開戦初日の1999年3月24日に2機のF-15CはAIM-120B AMRAAMにより2機のMiG-29に対し発射し、これを撃墜した。F-15がAMRAAMにより戦果をあげた最初の例である。最初に発射されたAIM-7およびAIM-120は回避されている。
イラク軍は最初から米軍機と交戦する意思などあらず、戦闘機に接近し補足されると即座に引き返すといった挑発行為を繰り返していたため、いくら最新型のAMRAAMと言えども遠距離で発射し、尻尾を巻いて逃げる相手に命中するはずなどなかった。空対空ミサイルに対抗する最良の手段は反対方向に逃げる事である。