日本の某銀行の中国駐在員に中国経済の現状の話を聞いたんだが色々面白かったので以下まとめ

・中国経済最大の問題点である個人消費低迷は「不動産バブル崩壊」「生産過剰」「産業の空洞化」という大きな3つの要因による
・不動産バブル崩壊で個人消費がただでさえ低迷してるのに、共産党がGDPかさ増しのために過剰な設備投資を推進し、過剰生産と過剰競争が発生、それによりデフレが加速し企業収益が急速に悪化して減給やリストラが加速している
・人件費高騰とサプライチェーンの不安と第一次トランプ政権からのアメリカによる関税で外資や中国企業が中国から東南アジアに工場を移し始め、それにより国内の雇用がどんどん無くなっている
・既に中国の輸出先は脱アメリカが進んでおり今回の関税による直接的な影響は限定的なのだが、報復関税がスタグフレーションやさらなる産業の空洞化を招く恐れがある
・ただし、冷え込んだとは言え内需の規模がデカいのと中国から新興国向けの輸出は底堅く、中国経済が即座に崩壊することはない
・一方で政府の景気刺激策はどれも目立った効果を上げておらず不景気と低成長はかなり長期化するだろう