駆逐艦進水失敗! 北朝鮮がミスを発表するのは異例でもなく、毎度お馴染みの光景
辺真一 ジャーナリスト・コリア・レポート編集長 5/23(金) 16:28
(前略)
今回の駆逐艦の進水失敗について北朝鮮は「絶対にあってはならないことが起きた」として、専門家から成る北朝鮮の事故調査グループが
原因究明を急いでいるが、どうやら横進水の際、「未熟な指揮と操作上の不注意により、台車移動の平行性が保たれなかった」ため船体の
右舷が引っかかり、船尾部分の救助通路に一定の量の海水が浸水してしまったようだ。

韓国では経験のなさ、未熟さが指摘されているようだが、北朝鮮は約3300トン級の貨客船「万景峰92」をはじめ2017年には5千トン級
の貨物船「自力」を、さらには2021年21月には1万2千トン級の大型貨物船「長寿山」を建造し、出航させるなど造船分野にはそれなりの
実績がある。

先月も西部の南浦造船所で建造された新型5000トン級駆逐艦1番艦「崔賢(チェ・ヒョン)」の進水式が盛大に行われたばかりである。

ただ、貨物船「自力」も大型貨物船「長寿山」はいずれも南浦の造船所で建造されており、日本海側の新浦の造船所は小型の潜水艦建造が
主力で5千トン級の進水は慣れていなかったのかもしれない。
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北朝鮮の貧弱な国力工業力を考えれば、意外と船舶は自主建造してますが、中型船は年間1隻かそれ以下で、最大で1万2千トンどまりでは
日中韓の様な世界三大造船国はもちろん、成長著しい東南アジア諸国の足下にすら及ばない。

それに漸く1万トン級の商船が作れるレベルで、ロシアからの技術指導や支援があったとしても、いきなりパチモンイージス艦の様な代物を
自主建造とか、まともに運用できる船に仕上がる可能性の方が低い。