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【記事内容のまとめ】(Gemini 2.5 Pro)

●クリーブランド・クリフスの経営状況と合理化策
 ・米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスは、全米6カ所の生産拠点で高炉休止などの合理化を実施したと発表。
 ・背景には、自動車などに使う鋼材価格の下落による最終赤字の継続がある。
 ・目的は、不採算事業を減らして効率化を急ぎ、年間3億ドル(約430億円)超のコスト削減、資金創出、債務返済を目指すこと。
●合理化の具体的な内容
 ・3月から5月にかけてミシガン州ディアボーン工場で高炉や周辺設備を休止。
 ・ペンシルベニア州スティールトン工場(鉄道レール)、同州コンショホッケン工場(厚板)、イリノイ州リバーデール工場(薄板)の3カ所を全面的に休止。
 ・ミネソタ州にある2つの鉱山も3月から休止。
 ・一連の合理化で影響を受ける従業員数は2000人にのぼる。
●業績と市場の状況
 ・2024年から自動車や産業用の鋼材需要が減少し、原材料や鋼材が在庫過剰となっている。
 ・直近の1?3月期決算は、最終損益が4億9500万ドル(約710億円)の赤字で、3四半期連続の赤字(前年同期は6700万ドルの赤字)。
 ・赤字の主な要因は、主力の自動車や産業向けの鋼材価格の下落。
 ・1?3月期の鋼材出荷量は前年同期比5%増の414万トンだったが、1トン当たり平均販売価格は16%減の980ドルだった。
●トランプ政権の関税政策とその影響
 ・トランプ米政権は鉄鋼・アルミニウム製品に25%の追加関税を発動し、鉄鋼産業保護を打ち出したが、クリフスやUSスチールなど米鉄鋼大手の業績は悪化。
 ・クリフスはトランプ関税を改めて支持し、「米国で国産車の生産が増えれば鋼材需要も回復する」とコメント。
 ・今後、関税の影響で主要顧客の自動車メーカーの業績が悪化すれば、鉄鋼業界にとってさらなる逆風となる可能性も指摘されている。
 ・合理化発表同日の米株式市場の時間外取引で、クリフスの株価は9%下落した。
●USスチール買収に関する動向
 ・クリフスのゴンカルベスCEOはUSスチール買収に意欲を示してきた。
 ・日本製鉄がクリフスを上回る買収価格を提示したが、日鉄による買収が不成立の場合、クリフスはUSスチールを買収する方針。
 ・しかし、クリフス自身の赤字が続く中での巨額買収は、業績の重荷になりかねない懸念がある。