いずれにしろ、2022年のウクライナ戦争勃発前までは弾道ミサイル防衛は基本核ミサイルに対する防衛を主眼としていたし、
そんな全面核戦争に直結するような軍事行動が長期化するはずが無いという固定観念もありました。

しかしウクライナ戦争とそれに伴う弾道ミサイルの大量投射とミサイル防衛船は、既に3年も続き未だ終わりが見えず、
イランも去年100発単位の大量の弾道ミサイル投射を2度行い、そして今度の戦争でもイランとイスラエルの弾道ミサイルの
攻防戦は8日目に突入し、イラン軍に大打撃を与えながらも、防御側のイスラエル防空部隊に疲弊と消耗の色が見え始めています。

これではかって自衛隊が想定していた「弾道ミサイル迎撃弾はランチャーの1-2セット分」という数では到底足りず、
北朝鮮の弾道ミサイル保有量からすると大幅な備蓄の積み増しが喫緊の課題になるでしょう。

幸い防衛費は2020年代に大幅な増額が続いているから、平成期よりもMD関連の大幅予算増額は通り易そうですが。