NATO、ドローンやミサイル迎撃能力を5倍に 3〜5年後のロシアの欧州侵攻を想定
産経新聞 6/10(火) 7:54配信

NATOのルッテ事務総長は9日、英ロンドンの王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)で講演した。
ルッテ氏は、ウクライナを侵略したロシアの脅威をにらんだ欧州防衛の一環として、航空機やドローン、ミサイルなどの迎撃能力をNATO加盟国全体で
現在の5倍に増強すると表明した。

NATOは5日にブリュッセルで開かれた国防相会合で、ロシアによる欧州侵攻を想定した作戦計画や加盟各国の軍備増強目標などを網羅的にまとめた
非公開文書を東西冷戦終結後初めて承認した。

迎撃能力の強化も、ロシアがウクライナで空からの攻撃を多用した戦訓に基づいて文書に盛り込んだとし、対露抑止力の確保には「5倍の増強は必須だ」
と述べた。 さらに戦車や装甲車を数千両、砲弾数百万発を追加調達するほか、兵站や戦場医療などの後方支援能力も倍増させる必要があると説明した。

NATOの米同盟国が米国製のF35戦闘機を合計で少なくとも700機導入する見込みだとも語った。

ルッテ氏はまた、加盟各国の国防費の増額に関し、国防費を最低でもGDP比2%にするとした現行目標を全加盟国が年内に達成すると指摘。
今月下旬にオランダのハーグで開かれる首脳会議では、トランプ米政権が求めるGDP比5%を新たな目標に設定することで合意する見通しだと述べた。

ルッテ氏はトランプ氏を念頭に、国防費の増額は「誰か1人を満足させるためではなく、(加盟国の国民ら)10億人を守るのが目的だ」と強調。
ロシアは3〜5年後にNATO圏に侵攻する恐れがあるとの見方を示し、NATOは「集団防衛能力の飛躍的な進歩が必要だ」と訴えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/77f3419af17c4560d57da66b0e95c0c92123c3de

仮にトランプのアシストでウクライナ戦争が露助の判定勝ちで終わったとしても、疲弊しきったロシアの空軍力ではF-35を500-700機とおそらく
千機を優に超える4.5世代戦闘機(タイフーン・ラファール・グリペン・F-16V)の前には数日で戦力を磨り潰しそう。