米国は中強度戦闘のわずか11日間で、全世界のTHAADミサイル防衛システムの15～20%を消費した。費用は8億ドル以上　-　ミリタリーウォッチマガジン

これだけの迎撃ミサイルの支出は米軍の全兵器庫の15～20％に相当し、中東をはるかに超えて、特に太平洋地域で重大な影響を及ぼす。イランとイスラエルの敵対行為の激しさは比較的低く、イランはイスラエルの攻撃に相応の対応を維持し、エスカレーションを回避し、米国が全面参戦して戦争を激化させた場合に対応できる能力を保持するため、実際の能力をはるかに下回る適度な頻度で弾道ミサイルを発射していた。作戦の強度が低かったもう一つの要因は、イスラエルのTHAADシステムが他のほとんどの場所よりも多くの弾道ミサイル防衛システムからの支援を受けていたことである。イスラエルのアローおよびバラク8システムもそのような高高度ミサイルの迎撃に最適化されており、また近くのイージス駆逐艦がSM-3弾道ミサイルで支援を提供していた。

もしイランが、より多くの多弾頭ミサイルを使用するなど、より集中的なミサイル攻撃を開始していたら、あるいは11日間の紛争を超えて爆撃を継続していたら、イスラエルのTHAADシステムは、防空作戦に貢献する能力が急速に低下していただろう。このシステムの限界は、中東だけでなく、イランよりもはるかに大規模で能力の高い兵器に対抗するために頼られている世界全体でのその実行可能性に非常に重大な影響を及ぼしている。

https://militarywatchmagazine.com/article/us-used-up-15-20-percent-global-thaad-arsenal-11-days