イスラエルの12日間の戦争はアメリカのミサイル備蓄の驚くべき不足を明らかにした　-WSJ
紛争中、THAAD運用者は国防総省が購入した迎撃ミサイルの4分の1近くを消費した。

各THAAD（終末高高度地域防衛システム）は6基の発射装置に48発の迎撃ミサイルを搭載でき、約100人の米兵が24時間体制でミサイルの再装填、データ分析、メンテナンス、迎撃ミサイルの発射を行う必要がある。
「私の知る限り、米国が一国にTHAADを2発配備した例はこれまで一度もありません」と、バイデン政権下で国防総省の中東政策を指揮し、現在はシンクタンク「アトランティック・カウンシル」のシニアフェローを務めるダン・シャピロ氏は述べた。「これは、米国の技術と人員をイスラエルの安全保障に投入する並外れた取り組みです。」

戦争が進みイランの攻撃が続く中、米国は弾道ミサイルを撃墜する装備を備えた海軍の駆逐艦をイスラエルに向けて急行させ、地中海東部と紅海に7隻を送り込んだ。

国防総省当局者２人によると、昨年、同じくイランの攻撃に対抗するために初めて実戦投入されたＳＭ３が、予想したほど多くの標的を破壊しなかったことに対し、国防総省内でも懸念が出ている。

大量の攻撃ミサイルによる課題に加え、米海軍は海上でミサイルを再装填する確実な手段をまだ持っていないため、米艦艇は迎撃ミサイルを全て発射した後、地中海か紅海の港に向かわなければならなかった。
長さ30フィートのミサイル弾頭を垂直発射管に差し込むにはきついため、弾頭の再装填中に船が前後に揺れる事態は避けられない。これは、中国との紛争が起こった場合に米国にとって大きな問題となる可能性がある。
フリード氏は「海上でミサイルを再装填するのは、弾頭に装填されたミサイルの重量と大きさを考えると困難な作業だ」と語った。

しかし、最大の問題は依然として量だ。ミサイル防衛アナリストのカラコ氏は、今回の戦争と今後の紛争の可能性は、米国が膨大な数の迎撃ミサイルを追加で必要としていることを示していると述べた。

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https://www.wsj.com/world/israel-iran-us-missile-stockpile-08a65396