イスラエルが軍事施設数十カ所攻撃、イランからもミサイル攻撃
ロイター 6/20(金) 13:30配信

イスラエル軍は20日、イランの軍事施設数十カ所を夜間に攻撃したと発表した。

対象は核兵器開発に関与しているとされる防衛革新研究機構(SPND)のほか、ミサイル製造施設、西部と中部の軍事施設など。

イランも早朝からイスラエルをミサイルで攻撃。 少なくとも1発がここ数日標的となっているイスラエル南部の最大都市ベエルシェバを直撃した。

ミサイルは住宅、オフィスビル、工業施設の近くに着弾し、複数の建物が損傷。 大きなクレーターができたという。
イスラエルの公共放送KANは、炎に包まれた車や立ち上る濃い煙、アパートの割れた窓ガラスを映した映像を放送した。

その後も空襲警報が発令され、テルアビブ、ネゲブ、ハイファにミサイルが着弾したという。

一方、イランメディアは北部セフィドルードの工業プラントがイスラエル軍の攻撃を受けたと伝えた。
これまでの報道によると、同プラントはミサイル本体など兵器システムの製造に使われる炭素繊維の生産していた。

テヘラン中心部の集合住宅でも無人機による攻撃があったという。

イランのアラグチ外相は、イスラエルの攻撃が止まるまでイスラエルの同盟国である米国と交渉の余地はないと述べた。

またイラン高官はロイターに対し、テヘランはウラン濃縮の制限について協議する用意があるが、イスラエルの攻撃を受けている間は米国と
交渉は難しいため、欧州の役割がより重要になっていると語った。

しかし、ウラン濃縮を全く認めない提案は「現在イスラエルの攻撃を受けている」ため拒否すると述べた。

ジュネーブでは20日、アラグチ外相と英独仏とEU外相による協議が行われる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/16c461e49678c8b0c429db828329460ae78ccf98