最新型バンカーバスター、初の実戦投入…B2爆撃機7機が米本土からイランへ
読売 6/22(日) 19:44配信

米軍によるイラン核施設への攻撃では、地下貫通型の大型爆弾「バンカーバスター」が使用された。
数々の実戦を重ねてきた米国の主力精密誘導型巡航ミサイル「トマホーク」も使われた。

「この作戦は米軍の比類ない能力と世界規模の影響力を浮き彫りにするものだ」。 ヘグセス国防長官は22日の記者会見で強調した。

攻撃で中心的な役割を担ったのが、地下施設などを攻撃するために開発されたバンカーバスターの最新型「GBU57」で、実戦での使用は初めてとなった。
イスラエル単独では、イラン中部フォルドゥのウラン濃縮工場に致命的な打撃を与えるのは困難で、イスラエル側が米側にイランへの使用を求めていたとされる。

約14トンの重量があるGBU57を唯一搭載できる航空機とされるのがB2爆撃機だ。
米軍によると、GBU57を2発ずつ搭載したB2爆撃機7機は米本土を出発し、途中で数回の空中給油を受けながらイランに向かったとされる。

米軍制服組トップのダン・ケイン統合参謀本部議長は22日の記者会見で、イランの核施設を攻撃した7機とは別のB2爆撃機を「おとり」として太平洋方面に
飛行させたと説明し、「米国史上最大のB2爆撃機による作戦攻撃だ」と語った。

攻撃は海からも行われた。 米紙ニューヨーク・タイムズによると、巡航ミサイル「トマホーク」が米海軍の潜水艦から計約30発発射され、イラン中部のナタンツ、
イスファハンの核施設に命中したとされる。 トマホークは米軍が1991年の湾岸戦争で投入して以降、数々の実戦で使用されてきた。

米軍はイランからの報復攻撃への警戒を強めている。
米政治専門紙ポリティコによると、最新鋭ステルス戦闘機「F35」などが中東の米軍基地に派遣されており、活動を支援する12機以上の空中給油機が同行している。
空母は2隻態勢で、複数の米海軍の駆逐艦がイスラエル近くの地中海東部に移動している。(後略)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f503d33f970db97e0e44a5d997d8f844e47a933c