とは言えネタニヤフはこの5年余りで半世紀以上の宿敵であったアサド政権シリアを崩壊させ、ナスララ氏以下ヒズボラの首脳部を
ほぼ壊滅させ軍事部門にも大打撃を与えてレバノン南部から撤退に追い込みました。

そしてイランにも弾道ミサイル約50発着弾の被害と引き換えに、強大な弾道ミサイル部隊に甚大な被害をもたらし、イラン空軍と
防空部隊はほぼ壊滅して核兵器製造施設にも相当な被害を与えているのだから、これほどの戦果は第三次・第四次中東戦争
以来でしょう。 

特に実質的な属国のアサド政権が崩壊して新イラン政権が消滅した事は、イランにとっては取り返しの付かない大損失であり、
実質的な親イスラエル国家となったシリアの暫定政権はヒズボラの支援を止めてしまったし、それまで何十年も利用してきた
シリア国内の多数のヒズボラの支援施設も軒並み使えなくなって、最早イスラエルとの戦争どころでは無くなりました。

あまつさえ6月のイスラエル軍による空爆では、シリア国内でのイスラエル軍の軍事行動を黙認し、多数のドローンもそこから
発進させていたりするから、イスラエルにとって極めて有利な状況を作り出せました。