ロシアがウクライナのパトリオットミサイル砲台をいかに打ち負かすか -NATIONAL INTEREST

先週報じられたところによると、トランプ政権はこれまでの声明を一転し、ロシアの製油所や発電所などエネルギーインフラへの長距離ミサイル攻撃を可能にするための標的情報をウクライナに提供し、クレムリンの収入源を断つつもりだという。

こうした事態は、キエフがより高性能な兵器を要請する中で起こっている。私は裏情報として、戦争の過程を通じて、ウクライナがロシアの主要な戦略目標を攻撃する可能性を高めるために、米国の標的分析官が要所要所で活用されてきたと聞いている。もちろん、バイデン政権もトランプ政権もこれを公式に認めたことはない。しかし、それを示唆する状況証拠は豊富にある。

いずれにせよ、アメリカは今後、自国の標的情報を利用してロシアの戦略的エネルギー源を直接攻撃することを公に認めている。これは、ドナルド・トランプ大統領が最近、アメリカの象徴的なトマホーク巡航ミサイルをロシア国内での使用に供与する可能性について発言したことと関連している。

これは言葉によるエスカレーションであると同時に、ワシントン、ロンドン、ブリュッセルが無視しようとしてきた現実を露呈している。ロシアが勝利しているのだ。そして、2022年のロシア侵攻開始以来、NATOが誇る軍事支援は絶えず拡大しているが、それでもロシアの進撃を阻止するには不十分だ。

戦争の技法、特にウクライナ戦争を特徴づけるような長期戦においては、二つの側面がある。第一に、どちらの陣営が自軍の防衛線を最小限の崩壊で維持できるかが全てである。

第二に、さらに重要なのは、現代戦争は敵の戦術と技術に最も速く適応した側が勝敗を決するということだ。しかしここ数ヶ月で、ロシアに有利な決定的な転換が生じている。

アメリカとヨーロッパの指導者たちは、ウクライナ国民を一人残らず戦えるかと嘆くのではなく、和平合意を主張すべきだ。EUやワシントンが認識しているよりも、実際に戦えるウクライナ軍ははるかに少ない。そして、ロシアに対する防衛線を維持し続けるだけの能力も尽きつつある。

https://nationalinterest.org/blog/buzz/how-russia-beating-ukraines-patriot-missile-batteries-bw-100725
新味はないが久しぶりにNIらしい記事、タイミング的にも★★★