量子コンピュータ実用化への「魔法」を発見。大阪大学の新技術が計算コストを数十分の一に削減、Googleも追随
2025年6月22日
https://xenospectrum.com/quantum-computers-discover-the-magic-of-practical-application/
(抜粋)
大阪大学の研究チームは、この巨大な壁を打ち破るために、根本的なパラダイムシフトを提案した。
それが「ゼロレベル魔法状態蒸留」だ。

「論理の鎧を着る前に、素の物理量子ビットのレベル(ゼロレベル)で直接、魔法状態を蒸留してしまえばいいのではないか?」

これが新手法の核心的なアイデアだ。研究チームは、超伝導量子ビットを用いた量子コンピュータで主流の「表面符号」と
親和性の高い回路設計を考案。具体的には、まず「スティーイン符号(Steane code)」という別の誤り訂正符号に適した回路で
魔法状態を蒸留し、その後、得られた高品質な状態をターゲットである「表面符号」へと転送する。

この転送には、異なる符号間を繋ぐ「格子手術(Lattice Surgery)」と呼ばれる量子テレポーテーション技術や、
より直接的な符号変換手法が用いられる。これは、異なる言語を話す二つのシステム間を、極めて優秀な通訳を介して繋ぐような、
巧妙な操作だ。重要なのは、この一連のプロセスが、物理量子ビットを正方格子状に配置し、隣り合う量子ビット間だけで操作を行うという、
現在の量子ハードウェアの制約に完全に準拠している点である。
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イマイチよく理解できていないが、量子ビットの操作手法に「ゼロレベル魔法状態蒸留」などと名前を付けてしまうところに、
そこはかとなく厨二病的アトモスフィアを感じざるを得ない。