>>890

ロシアが経済的に発展し、国際的な影響力を拡大することは、日本にとって制度的・文明的な脅威となり得る。

ロシアは周辺国家に権威主義体制を成立させ、すでに成立した親露政権に対して、秘密警察による監視体制、不正選挙による政権維持、報道統制などの手段を使ってでも体制を維持させるよう、直接的な圧力をかけている。

ベラルーシ、モルドバ、カザフスタンなどでは、反体制派への弾圧強化や選挙制度の改変がロシアの指示・支援のもとで行われている。

日本が自由主義的な制度と価値を次世代に引き継ぐためには、こうした親露型体制の拡張を阻止する必要がある。

ロシアの経済発展が進めば、極東地域における軍事的圧力が強まり、情報戦や世論操作を通じて日本国内の政治的安定にも影響を及ぼす可能性がある。

仮に日本に親露政権が誕生すれば、ロシアは秘密警察的な監視体制や選挙操作を通じて政権を維持させようとするだろう。

これは日本人にとって、自由と尊厳を失う体制が固定化されることを意味し、民主的な制度の回復は世代を超えて困難になる。

したがって、ロシアの経済発展を阻止し、国際的に孤立させることは、日本の制度的防衛力を維持し、子や孫の世代の自由と安全を守るために不可欠な戦略である。これは単なる外交政策ではなく、文明の選択に関わる根源的な問題である。