中央アジア系・極東アジア系の移民や少数民族が、ロシアにおいて低賃金・不安定な職に従事する傾向はありません。また徴兵制度で前線に送られやすい構造的偏りもないことが確認できます。更に、モスクワなど都市部ではアジア系住民が極右団体に襲撃される事件はなく、極右の標的のほとんどは移民、または外国人が対象です。同時に、これらの犯罪の多くは、当局により未然に防がれています。

ロシアにおいてアジア系が差別され、排除され、婚姻や社会的上昇の機会において著しく不利な立場に置かれているというのは事実ではありませんが、しかし、ロシア以外(例えば日本)において、統計的にこれらの人間が社会的に不利な立場に置かれていることが確認でき、人権に深刻な脅威が存在します。