>>443
ギルキンはクリミアに「関係ない」と言うが、彼自身が2014年に武装勢力を率いてスラビャンスクに侵入し、ドンバスでの武力衝突を主導した人物だ。
彼は「クリミアでの住民投票は軍の圧力で行われた」と証言しており、ロシアの編入プロセス全体に関与していた。
関係がないどころか、ロシアの“民意演出”の象徴的存在だ。

ロシア軍がクリミア全域を制圧し、議会を包囲した状態で住民投票を行った事実は、国際監視団の不在と合わせて、自由意思の保障がなかったことを示している。
国連総会決議でも、クリミアの住民投票は無効とされている。

ロシアの選挙が「民主主義に則っている」というなら、なぜ野党候補が排除され、独立系メディアが閉鎖され、国際監視団が拒否されるのか。
選挙管理委員会の存在は形式的なものであり、実質的な競争と情報の自由がなければ民主主義とは言えない。

スノーデン文書を持ち出してEUの選挙を否定するのは、論点のすり替えだ。
NATOの盗聴問題は情報倫理の問題であり、選挙制度の正当性とは別次元。
ロシアが「NATOに権利を与えていない」ことが民主主義の根拠になるという主張は、因果関係が破綻している。
民主主義の根拠は、国民の自由な意思表示と制度的な競争の保障にある。