イスラエル中央統計局が17日発表した4~6月の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、前期比の年率換算で3.5%減だった。6月にイランとの衝突が発生し、経済活動が大きく停滞した。

マイナス成長はイスラム組織ハマスによる襲撃があった2023年10~12月以来。総固定資本形成が12.3%減、民間消費支出が4.1%減となった。

「12日間戦争」とも呼ばれるイスラエルとイランの衝突は6月中旬、イスラエルの先制攻撃により始まった。イランは商都テルアビブやエルサレムなどの主要都市にミサイル攻撃を仕掛け、多くの企業のオフィスや商業施設が閉鎖となった。

イスラエル中央銀行は2025年の経済成長率見通しを3.3%としている。7月に従来予想(3.5%)から下方修正した。