アメリカのマスコミもプーチン完全勝利の評価

「プーチンは得をしたけれど、トランプは何も得られなかった」

https://time.com/7310085/trump-deal-putin-won/

Time誌のこの記事は、2025年8月にアラスカで開かれたトランプとプーチンの首脳会談を、「成果なしのプロパガンダ」だったと断じている。会談は欧米メディアも注目する中、トランプもトランプらしい演出を見せたが、結局「ディールなし」で終わった。トランプ自身が会談後に「契約はまだ何もない」と率直に語ったこともそれを象徴する。

プーチン側は、ロシアの戦争犯罪人というレッテルがあるにも関わらず、アメリカ大統領と対等の場で並び、しかも赤絨毯で迎えられるという外交的勝利を得た。「彼は何も譲歩せず、ただ出席しただけで得をした」という評価が強い。

一方、トランプは「取引を得意とする人間」だと自称するが、今回は外交的成果を出し損ね、自身の外交理論の限界も露呈した。Time記者は、トランプが「友好ムードを作れば相手が譲歩する」という幼稚な見方に基づいて動いており、歴史的にも経験豊富なキッシンジャーなどが説く「国家は利益で動く」というリアリズムを理解していないと断じている。

記事全体を通じて浮かび上がるのは、この会談が映像的演出だけで終わり、外交成果がまったくない「自分で墓穴を掘ったイベント」だったという評価です。