>>754
ウクライナがロシアに粘り強く抵抗し続けることで、ロシアの軍事力・経済力は長期的に消耗し、極東地域での脅威も相対的に低下する。これは日本にとって安全保障上の利益がある。
ロシアが極東での軍事展開能力を失えば、北海道や北方領土周辺での緊張緩和につながる可能性があるし、中国との連携も弱まる。中露の連携が崩れれば、対中抑止の環境も改善される。
歴史的に見ても、ロシアが影響力を及ぼしたアジア諸国では、北朝鮮の金日成やベトナムのホーチミンのように、ソ連の支援・承認を受けた指導者が登場し、結果的に閉鎖的かつ抑圧的な体制が長期化した。特に北朝鮮では、現在に至るまでロシアとの軍事協力が続いており、兵士の人権や扱いに関する報道も深刻である。
こうした過去の構造を踏まえれば、ロシアの影響力がアジアで後退することは、日本にとっても望ましい。現実的に見て、日本が直接関与するよりも、ウクライナが西側の支援を受けてロシアを消耗させる構図のほうが、コストもリスクも低い。人的・経済的損耗も深刻で、持久戦による崩壊の可能性は十分にある。
感情論ではなく、冷静な国益の観点から見ても、ウクライナ支援は日本にとって合理的な選択肢の一つ。ロシアの影響力が弱まれば、アジアの安定にもつながる。