>>812
ロシアは現在も秘密警察国家であり、FSB(旧KGB)による監視と政治的弾圧が常態化している。選挙や司法制度は形式的に存在するが、実質的には政権と治安機関が一体化した統治モデルである。
加えて、国家が非公式な暴力装置を活用している点が特徴的。ワグネルのような民間軍事会社は、国家の意向で動く準軍事組織として機能し、国内外で暴力的手段を用いて影響力を拡大している。地方では元軍人や犯罪的ネットワークが治安維持や利権管理に関与しており、法による統治ではなく暴力と忠誠による秩序が優先されている。
少数民族に対しても同化政策と抑圧が続いており、ブリヤートやヤクートなどの黄色人種系民族は、徴兵や資源搾取の対象として扱われ、文化的・政治的な発言権はほぼない。
外交面では、国際法を無視した軍事行動や暴発的な侵攻を行う傾向があり、予測不能性が高い。中国のような浸透型戦略とは異なり、ロシアは露骨な軍事力と暴力によって周辺国に圧力をかける。
以上の点から、ロシアは暴力と恐怖による支配を国内外に拡張する体制であり、たちの悪さは構造的かつ継続的である。