ポーランドとフィンランド、ロシアの戦車から国を守るため湿地帯の復元を検討
https://militarnyi.com/en/news/poland-and-finland-consider-restoring-wetlands-to-defend-against-russian-tanks/
ポーランドとフィンランドは、ロシアによる地上侵攻の可能性に対する自然の防壁として、干拓された湿地を復元する可能性を検討している。
Politicoによると、復元された泥炭地は効果的な防御壁となり、戦車を含む敵の装甲車両や歩兵部隊の進撃を阻止する可能性があるという。
ヨーロッパの泥炭地の大部分は、ロシアとその同盟国ベラルーシとのNATO国境沿いに集中しており、フィンランドの北極圏からバルト諸国を経てポーランド東部まで広がっている。
科学者たちは、この地域の干拓された湿地の一部を復元することは、ヨーロッパの環境保全と防衛の目標を同時に達成するための比較的安価で簡便な手段になると主張している。
「地形が湿地になると、軍用トラックや戦車にとって危険な罠となる」と同紙は指摘している。フィンランドの国防省と環境省は、泥炭地再生のためのパイロットプロジェクト開始に向けた協議を秋に開始する予定だ。
ポーランドについては、同紙によると、同国の国防省が東部国境沿いの湿地再生に関心を示している。この問題は現在、科学者、国防省、環境省の間で議論されている。
ポーランドは現在、「東の盾」プログラムを実施している。これは、ロシアとベラルーシとの国境を強化するための要塞、障壁、障害物のネットワークを構築するものである。
このプロジェクトは2024年5月に発表された。計画によると、政府は建設に100億ズウォティ(25億5000万ドル)を投資する。完成は2028年の予定だ。