25/9/3
キエフ・インディペンデントは
軍事専門家で外交政策研究所の上級研究員であるロブ・リー氏にインタビューを行い、
ロシアによるウクライナ侵攻から3年半が経過した今、その現状を評価した

・昨年ロシア軍が最も進んだのは11月、今のところウクライナの防衛は悪くはない
・冬になれば進軍速度は落ちるので、そこまではロシア軍は前進を続けるだろう
・第一次大戦の塹壕戦を比較に出す人がいるが全く違う
・全然は穴だらけで、ラインで防御線が成り立っていない
・よってどこが前線なのかは明確ではない
・戦闘すら起こらない
・ロシア兵は浸透戦術で前進してくるが、多くの場合は後ろにそのまま通す
・ウクライナ側は前線を維持するという概念がない
・我々の司令官はよく「状況は安定している」と表現するが、敵が撤退しているということ
・司令部が前線で起こっている敵の浸透戦術を理解できない場合、戦術的前進が成功してしまう
・今のところウクライナの防御戦は崩れていない、反乱もない
・ウクライナ側は敵の歩兵を阻止できないので、パニックにならなず陣地を維持することが重要
・敵が背後に回っても辛抱強く持ち場を守ること、それをしないと敵に本当の意味で突破口を与える
・ロシア兵は侵入しても自力で生き延びることは不可能なので、味方歩兵の支援を待つこと
・現在の戦場では補給もドローンで行ってる
・ロシア側の成果が乏しい理由は、ウクライナ兵が補給により陣地に居続けているから
・2023年から2024年に問題になった人員不足は現在も改善していない
・現在、歩兵は出撃して戦っていない、穴の中にとどまってるのが実態
・1km当たりの歩兵の数はどんどん減っている
・現在各旅団の10%は歩兵だが、今後5%になると考えてる
・ロシアは現在装甲部隊を集結出来ていないので、おそらく大規模な前進はない
・ロシアは小規模の攻撃を繰り返しているが、逆を言えば大規模な作戦人員を確保出来ていないということ
・ロシアは装甲部隊を作戦に用いなくなっていることが前進が遅い原因
・ロシアの狙いはウクライナの人員不足による戦線の崩壊
・この戦争の終着点はロシアが失敗するのか?ロシアが目標を達成するのかのどちらかで、我々はあまり関係がない