ウクライナから手を引こうとするトランプ大統領…「平和維持軍への中国参加を提案」
中央日報日本語版

トランプ米大統領が提示したウクライナ停戦構想が揺らぐ中、米国が自国の負担を最小化しようとする姿を見せている。トランプ大統領がウクライナ戦争後の平和維持軍に中国を含めることを提案し、米軍の代わりに傭兵会社の派遣を議論中という報道があった。

フィナンシャルタイムズ(FT)は30日(現地時間)、トランプ大統領がウクライナ平和維持軍に中国軍を派遣しようと述べた、と報じた。FTによると、トランプ大統領は先月18日、ホワイトハウスで欧州の首脳、ウクライナのゼレンスキー大統領との会議でこのように提案した。
米国と欧州はウクライナの戦線に1300キロの非武装地帯を設定し、欧州中心の多国籍平和維持軍を派遣する案を議論している。

ロシアは空襲初期の2022年、国連安全保障理事会常任理事国5カ国(米国、ロシア、中国、英国、フランス)がウクライナの安全の保証を引き受けるべきだと主張した。ウクライナが攻撃されればロシアと中国から軍事介入の承認を受けなければならないが、ウクライナとしては受け入れられない主張だ。
にもかかわらずトランプ大統領がロシアの提案を一部を受け入れたということだ。

欧州首脳とゼレンスキー大統領は、中国が事実上ロシアのウクライナ侵攻を支持するとしてこれを拒否した。
ゼレンスキー大統領が緩衝地帯造成自体にも反対の立場を明らかにし、交渉は難航しているとみられる。

◆米軍の代わりに傭兵派遣の提案も
この日、英テレグラフはトランプ政権が戦後ウクライナに米軍でなく米国傭兵会社を派遣する案を欧州同盟国と議論中だと、10人余りの関係者を引用して報道した

トランプ大統領は平和交渉のための自身の努力を欧州が妨害していると考えていると、米アクシオスは報じた。
アクシオスによると、ホワイトハウスは一部の欧州指導者が表面上ではトランプ大統領の停戦努力を支持しながら裏では戦争を煽っているとみている。