>>122

「ICJの判決文を見てないだろ」って言うけど、むしろ見てるからこそ言ってる。2024年2月2日のICJ判決では、ロシアが「ジェノサイド阻止」を口実にウクライナへ軍事侵攻したことについて、その行為はジェノサイド条約に基づく正当な武力行使ではないと明言されている。実際の判決文にはこうある:

>「ロシア連邦が違反したのはジェノサイド条約ではなく、国家承認と武力の行使に適用される国際法の関連規則である。これらの問題はジェノサイド条約の規定に該当せず、本件において裁判所はこれらの問題を審理する権限を有しない。」

この文言は、ロシアの軍事行動がジェノサイド条約に基づくものではないことを明確に示している。つまり、ロシアの「ジェノサイド阻止のための侵攻」という主張は、条約の枠外=法的根拠なしとされた。これはウクライナの訴えが「敗訴」したというより、ロシアの正当化論が審理対象外とされたという意味。

さらに、ICJは2022年の暫定措置命令でも「ロシアは直ちに軍事行動を停止すべき」と命じており、ロシアの行動がジェノサイド条約に基づく合法的措置ではないことを一貫して示している。2024年判決はその延長線上にある。

「明言してるところを抜き出してみな」って言うなら、上記の引用がまさにそれ。ロシアの主張は条約に基づくものではなく、ICJはその審理権限すらないと判断した。つまり、ロシアの主張は国際法の場で通用していない。

結局、「ウクライナの敗訴」「ロシアの正当化」って主張は、判決文の構造も趣旨も無視した暴論。ICJはロシアの「人道的介入」論を認めていないし、国際法上の正当性も否定されている。