>>784
キーロフ級はロシア区分だと重原子力ミサイル巡洋艦、ジェーン海軍年鑑だと巡洋戦艦という区分だね
ここらへんはキエフ級やアドミラル・クズネツォフがモントルー条約をすり抜けるため重航空巡洋艦を名乗ってたのと同じ問題だと思う。あとソ連はロンドン海軍軍縮条約非加盟国だから軽巡/重巡の区別も曖昧だったという点も無視できない

ロンドン海軍軍縮条約とジェーン海軍年鑑の区分的に考えるなら満載17000tのデモイン級や満載20000tのインヴィンシブル級が重巡/巡洋戦艦の境目と仮定できる。(むしろ条約失効後の重巡が初期弩級戦艦より大型化して巡洋戦艦化しつつあった)
満載24500tのキーロフ級は名乗るのに十分大型なサイズかつ装甲を有してるので巡洋戦艦と言っても問題ないだろう

……まあロンドン海軍軍縮条約では艦級を主砲口径で区分していた事を考えると現代の戦闘艦の主砲は細すぎるし主力兵装でもない。設計運用思想の変化も加えると二次大戦期的区分論が時代や感覚に即してないのは留意すべきだろう

個人的意見だが、
大戦期主力艦艇が「巨砲を積みゴテゴテした艦橋で威圧感のあるステレオタイプ的な戦艦」
現代期主力艦艇が「ミサイルを積みステルス艦型を導入したスマートで流麗な駆逐艦/巡洋艦」
という単語でその威容をイメージできる区分表現が気に入ってるので、冷戦期艦艇であるキーロフ級はミサイル重巡と言うようにしてる。巡洋戦艦は金剛型やフッド級のような大戦期の高速戦艦をイメージさせる単語だからそちらに使いたいし、非ミリオタへの伝わりも良い