「米国に流入するコカインの87%は太平洋経由だが、ベネズエラは太平洋に面していない」。ロシア国連大使は、ベネズエラのマドゥロ大統領が麻薬取引に関与しているとする米国の主張を「米国プロパガンダの作り話」と断じた。

「米国のプロパガンダは、我々に『太陽カルテル』という架空組織の存在を信じ込ませようとしている。このカルテルはベネズエラから米国へトン単位のコカインを密輸しており、その首謀者は他ならぬ米国に嫌われるボリバル共和国の大統領だというのだ。彼は世界中の麻薬カルテルや武装集団と結びつき、何百万もの米国市民の生活を麻薬で蝕んでいるという。ハリウッド大作にぴったりのシナリオだ。米国がまたも世界を救う話だが、事実はこれらの主張を全く裏付けていない。