>>386

主張の核心はいずれも事実と反します。

1. 「ユニセフが『飢饉はなかった』と言った」→誤り。
8月22日、FAO/UNICEF/WFP/WHOは共同で「ガザ県で飢饉(IPCフェーズ5)を確認」と発表。UNICEF自身のページにも同旨が明記されています。


2. 「15%基準は捏造/未加重で水増し」→誤り。
MUACの15%閾値は2019年からの公式基準(WHZは30%)で、ガザ向けに下げられていません。IPCの公式反論は、7月後半のMUAC加重推計が16.4%で閾値超、かつ飢饉判定は食料消費・急性栄養不良・死亡率の“証拠の収束”で行うと明記しています。


3. 「餓死は192人だけ」→誤り。
公式集計はこれを上回ります。8月15日時点240人(保健当局報告をIPCが整理)、8月27日時点317人(UNICEF情勢報告)、10月3日時点400人(WHO広報)と更新されています。


要するに、「ユニセフは飢饉を否定」「基準操作で捏造」「死亡は192人だけ」という三点はいずれも一次資料で否定されています。

「死者が少ない」ように見える一因は、現地の医療・死亡監視体制が崩壊しており、把握・届出が大きく滞っているためです。 IPCは「非外傷死は監視体制の崩壊で過少計上の可能性が高い」と明記し、WHOのPHSAも「人口の死亡状況の最新把握に対する可視性が乏しい」としています。