>>235
露戦車の系譜はT-34→T-44(多くはない)→T-54/T-55と来て二股に分かれる。すなわちA.T-54/T-55→T-62→T-64→T-80と進化する高級タイプ(T-64やT-80はソ連の外には輸出していない)とB.T-54/T-55→T-72→T-90と進化する超大量生産の国内外普及版。
というわけで、T-64はT-72に対し小型でも華奢でもないよ。
T-64は生産量が少なく輸出されず秘密兵器扱いだったから、大量生産されたT-72と混同され長らく正体と性格が不詳だった。
武装や射撃統制装置、装甲に優れ、エンジンもT-34以来の系譜を外れた新型の水平対向エンジンを装備していたし、BT以来のクリスティ系大径転輪を廃し上部転輪を持つ一般的な形式を採用など、尖がった性格であった。
T-64は元々、ソ連のエリート部隊用切り札戦車で少量生産という枠組みであったが、T-64の影響を受けつつT-54∼62から定向進化させたT-72の方が堅実で良く出来た戦車になった。
T-80は、性格的にはT-64の直系だがさらに尖がった戦車で車格も更に大きくなって別物、エンジンはガスタービンを採用した。ま、ガスタービンは米M1同様に問題があったのでディーゼルエンジンに積み替えた。