ロシア戦車の自家製防御の問題点:損傷したトランスミッションと反応装甲の不足
https://militarnyi.com/en/news/problems-of-homemade-protection-of-russian-tanks-damaged-transmissions-and-shortage-of-reactive-armor/
ロシアの戦車乗組員は、「ツァーリ・マンガル」と呼ばれる即席の頭上ケージがトランスミッションに過負荷をかけ、故障の原因になっていると報告している。また、爆発反応装甲(ERA)の深刻な不足も報告している。
部隊は、紛失したERAブロックを即席の代替品で交換せざるを得ない状況にある。
戦車歴史家のアンドリー・タラセンコ氏は、ロシアの戦車乗組員へのインタビューの一部を公開した。
「車体は無事ですが、トランスミッションと側面のギアボックスは壊れています。別の会社ではケーブルで『ツァーリ・マンガル』を製造していましたが、10kmも走らないうちに側面のギアボックスの1つが故障しました。
部品への負荷は非常に高く、故障もはるかに早く起こります。また、マンガルを車体ではなく砲塔に取り付けると、砲塔駆動装置が焼損してしまい、手動旋回は不可能になります」と彼は述べた。

彼はまた、反応装甲ブロック、特に最新のレリクトシステムが大幅に不足していることにも言及し、部隊はこれを即席のものに交換している。
「ああ…反応装甲は最悪だった。旧式車両ならもう少し楽だったが、当時は既にブロックが不足し、プラスチック爆薬も不足していた。それでも私は諦めなかった。砲手側を二重に補強し、砲塔にさらに二層目を溶接してスクリーンを設置した。だがBVMでは…彼らが描くような反応装甲は、どうやらクレムリンの漫画にしか存在しないようだ。砲塔側面には、ガレージ工房で手作りしたものが使われている。工場の板金のような形をした板金に、UR-77地雷除去用線爆薬の爆薬が埋め込まれている。45度の角度で50/50の性能だ」と戦車兵は不満を漏らした。
さらに彼は、戦車は工場から「適切な構成」で出荷されるものの、部品が故障すると修理大隊が自費でスペアパーツを購入しなければならないと話した。
地雷除去炸薬から抽出された爆薬混合物は、Kontakt-1で使用されるものと類似している。しかし、反応装甲では、着弾時の起爆性を左右するため、正確なマッチングが不可欠である。ロシアの戦車兵によると、その結果、即席ブロックはしばしば起爆しないという。