トランプ政権高官とマイアミでのロシアとの会談でウクライナへの最新提案に関する疑問が浮上
https://www.reuters.com/world/europe/trump-officials-meeting-with-russian-miami-spurs-questions-about-latest-ukraine-2025-11-22/
トランプ政権関係者が10月末にマイアミで、米国制裁対象のロシア要人キリル・ドミトリエフと非公式会合を持ち、ウクライナ戦争終結のための28項目和平案を作成したと関係者が証言。
その会合にはスティーブ・ウィトコフ(特使)とジャレッド・クシュナーが参加。
この計画は ウクライナに大幅な譲歩を求める内容であり、欧米やウクライナから強い批判を受けている。
米政府内部でも共有されず、国家安全保障会議や国務省の多くは知らされていなかったため、政治的混乱を引き起こしている。

米政府内部の混乱
国務省の多くが知らされず、通常の政府プロセスを回避した形。国務長官マルコ・ルビオが知らされていたかどうかも証言が食い違う。
ウクライナ国防相ウメロフがマイアミにいたが、内容協議を否定。トルコ経由でウクライナに案が渡され、木曜日に直接提示された。

和平案への反応反応
ゼレンスキー :「ウクライナの利益は絶対に裏切らない」
欧州・米議会 : ロシア優位案として強い批判
共和党上院軍事委員長ウィッカー : 「ウクライナに領土放棄を強いるべきでない」
専門家 : ロシアに追加要求の余地を与える危険性を指摘

制裁対象の人物との接触への懸念
キリル・ドミトリエフ:ロシア直接投資基金(RDIF)トップ、プーチン側近、2022年以来制裁対象。
制裁下の人物と米政府関係者が和平案を作成したこと自体が問題。インテリジェンスコミュニティ内部にも懸念。

トランプ側の動き
トランプは 感謝祭(今週末)までにゼレンスキーが署名すると期待すると明言。署名拒否なら米軍事支援削減の可能性を米側が示唆。

実質的にはロシアに有利な案で、ウクライナに屈服を強制する形に近い。米政権内での連携崩壊と外交混乱が露呈。
ロシアは「合意の基礎になる」と発言し、今後さらに要求を追加する可能性。
国際的に承認された手順を踏まず、制裁対象のロシア要人と密室で作られた和平案が突然各国に押し付けられたことで、米欧の信頼関係と国家間外交手続きが重大な危機にある。