ドンバス地方(ウクライナ)のロシア占領地で、占領当局が水道インフラ破壊への代替策として、有毒な鉱山水を飲料水として利用する情報工作を進めているという報告がある

鉱山水の深刻な危険性
ウクライナの国家抵抗センター(ЦНС)は、ロシアが鉱山水の利用を「一時的な解決策」として合法化しようとしているが、これは毒性の高い代用品だと強く警告している。

危険な汚染物質
鉱山水には、過剰なミネラルと塩分に加え、以下の危険な物質が過剰に含まれている。
重金属: 鉛、カドミウム、水銀、ヒ素。これらは肝臓や骨に蓄積し、貧血、腎臓の損傷、神経障害を引き起こす。子どもには発育遅延や発がんリスクを高める。
産業化学物質: 非常に毒性の高いモノニトロクロロベンゼンの残留物も確認されている。
塩分: 高血圧や心不全の原因となる。
ロシアのエコロジストでさえ、これらの水は工業用水としてしか利用できないことを認めている。

放射能汚染のリスク
状況をさらに深刻にしているのが放射能の要因だ。
ユンコム炭鉱: 1979年に地下核爆発が行われた現場。
排水の停止: 占領当局は2018年にこの炭鉱の排水を停止した。
放射能漏出の危険性: これにより採掘坑が水没し、放射性カプセルの密閉が解ける(放射性物質が漏出する)危険性が高まっている。
専門家の警告: 放射能が帯水層に混入すれば、その後の浄化は技術的に不可能になる。

占領当局の対応
「シヴェルシク・ドネツク – ドンバス」運河は破壊され、インフラは機能不全だ。
情報操作: 占領当局は「クズバスの成功体験」を宣伝し、鉱山水が「新たな資源」になり得ると住民を信じ込ませようとしている。
領と隠蔽: 復旧資金が投入されたにもかかわらず、当局は大規模な横領を行い、代わりにバケツを配布するなどの偽装工作でモスクワへの報告をごまかしている。
ЦНСは、これは占領当局が毒物を水に見せかけて提供しているものであり、住民の健康に直接的な脅威をもたらすと断言している。