戦争ではなく金儲け:ウクライナ和平に向けたトランプ大統領の真の計画
https://www.wsj.com/world/russia/russia-u-s-peace-business-ties-4db9b290
10月にマイアミでスティーブ・ウィトコフ、ジャレッド・クシュナー、キリル・ドミトリエフが密談。
表向きは「ウクライナ戦争の和平案」だったが、実際には、ロシアの2兆ドル規模の経済圏を米国主導で再開放、ロシア凍結資産3000億ドルの投資転用まで踏み込んだ巨大経済構想だった。

ロシア側の基本戦略
ロシア側の狙いは明確で、戦争を「安全保障問題」から「経済問題」へ強制転換すること。
米国には、レアアース・北極圏資源・LNG・宇宙開発という超大型案件を提示、欧州は意図的に排除。
ロシアは米国家安全保障機構(CIA、国務省、財務省)を意図的にバイパスし、ビジネスマン人脈だけに直接接続する戦略を成功させつつある。

中核人物@:スティーブ・ウィトコフ
トランプのゴルフ仲間で、不動産開発業者であって外交官ではない。2025年だけで6回ロシア訪問。
思想: 「国境よりビジネスが重要。全員が儲かれば戦争は終わる」。彼は露・宇・米が「三位一体のビジネスパートナーになる構想」を公言。

中核人物A:ジャレッド・クシュナー
トランプの義理の息子で、投資会社Affinity Partnersの責任者。中東王族マネーから巨額出資を受けている。
今回の和平構想でも米露共同投資、ウクライナ再建ビジネスの金融スキーム設計に深く関与。

ロシア側の窓口:キリル・ドミトリエフ
ロシア政府系ファンド代表でプーチンの直轄交渉官。ハーバード&スタンフォード卒。
彼の提案: 凍結されたロシア中銀の3000億ドルを米露合同の投資基金に転用。北極圏でレアアース・ガス田・LNG共同開発。宇宙分野ではSpaceX・Roscosmosによる火星共同ミッション構想まで提示

具体的に動いている実業界
Exxon Mobil: RosneftとサハリンLNG再参入協議。ノルドストリーム2:米国投資家Stephen P. Lynchが取得交渉。北極圏LNG:Gentry Beach(トランプJrの友人)が権益9.9%取得交渉

外交機構の「空洞化」
異常な点:捕虜交換交渉 → CIAに事前連絡なし。制裁実務 → 財務省は「欧州から後で聞く」。国務省実務官 → 交渉の詳細を把握していない
つまり、国家外交よりビジネス人脈の方が上位で意思決定されている。