やはり元凶はルビオだな コイツはネオコンだよ

ロシアとウクライナの和平仲介を巡り、米国のトランプ政権内で足並みが乱れている。「米国第一主義」の下、戦闘の早期終結を最優先に掲げる勢力の影響力が増し、外交トップのルビオ国務長官との間ですきま風も指摘されている。

【名簿】アメリカ―ウクライナ競技の主な出席者
 23日にスイスで行われた米国とウクライナの高官協議は、ルビオ氏が米代表団を率いた。注目を集めたのはトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が代表団に名を連ねたことだ。第1次政権で大統領上級顧問を務め、中東政策を主導したことで知られるが、現在は政権の役職に就いていない。「私人」が外交の実務交渉に加わるのは異例だ。
 米メディアによると、クシュナー氏は、スティーブン・ウィトコフ中東担当特使とともに、ロシア寄りの和平案づくりに関わった。10月下旬、ロシアのプーチン大統領に近いキリル・ドミトリエフ大統領特別代表が訪米した際、ウィトコフ氏との打ち合わせにも同席していたという。
 ウィトコフ、クシュナー両氏はパレスチナ自治区ガザの和平計画の策定でもコンビを組んだ。2人に絶大な信頼を寄せるトランプ氏は、ロシアの要望を反映させた和平案を「米国案」として売り込んでいる。
 一方、ルビオ氏は当初、案の作成過程から外されていたという。共和党上院議員として外交に関わってきたルビオ氏は、中国やロシアに強硬な立場を取る「タカ派」だ。和平案がつぶされることをクシュナー氏らが懸念した可能性がある。
 米上院議員のグループは22日、ルビオ氏から、和平案は米国のものではなく、ロシアが作成した「願望リストだ」と説明を受けたと明らかにした。ルビオ氏は直後にSNSで「和平案は米国が書いたものだ」と否定し、火消しに追われた。
 米交渉団には、バンス副大統領に近いダン・ドリスコル陸軍長官も加わった。陸軍長官は米陸軍の予算や調達を監督するポストで、異例の起用だ。バンス氏は21日、ロシア寄りの和平案について、現実を踏まえた「賢い人たち」の提案だとして支持を表明した。協議を進める中で、ロシアを警戒するルビオ氏と、合意を急ぐ残りのメンバーとの間で主導権争いが激しくなることも予想される。