原: 
もし日本だけで行う場合は、開発プロジェクトに対して「絶対に失敗はできない」という強い意識が働くと思うんです。最初に決めたことを何がなんでも達成するんだと。

対して、イギリスやイタリアには柔軟性を感じました。
例えば、当初のプロジェクトにおいて彼らの目指すレベルが、我々の想定よりもすごく高いということがありました。
彼らも高い技術力を持っているので、当然なんとか超えようとはするのですが、同時に「もしダメだったら、最終的にはそのレベルを下げればいい」という気楽さも持ち合わせているんです。この点はすごいと感じました。

荻野:
今の話にかぶせると、日本はリスクを避けるところがあって、リスクがあるならもう少し確実で安全な方がいいだろうとなりがちです。
イギリス、イタリアはリスクもあるけど、ポジティブにこれを行えばこんなプラスの面もあるからと、どちらもバランスよく見ようとします。
リスク管理だけではなくて、ポジティブにトライすることで可能性も広がるという彼らの考え方は、我々日本のメーカーにとっては、驚きと同時に新鮮でした。

こういう空気感は共同開発でないと伝わらない
お互いに協力的というのは良いですね
なおFCAS(