ロシアのレシェトニコフ経済相は2日、ルーブル相場は従来予想を上回って推移する見込みだとし、ロシア経済と一部輸出業者にとって課題になると述べた。
ルーブルはロシア中央銀行の金融引き締めや、ウクライナ紛争を巡る米ロ交渉開始を受けた戦争終結の観測を背景に、今年前半に40%超上昇した。
アナリストの多くはルーブルの適正価値について、現行レートの1ドル=77.5ルーブルより安い100ルーブル前後とみており、今年後半にルーブルが下落すると予想していた。
レシェトニコフ氏は、輸入の低迷と資本流出によりルーブル高が続くと予想され、企業は適応せざるを得ないと指摘。「為替レートは1、2年前にわれわれが考えていたよりも強くなるだろう」とし、「新たな現実を受け入れなければならない」と述べた。
また、政府の支援を受けて開発中の複数の大規模輸出関連事業は最大700億ドルの輸出額を目標としているとした上で、これらの輸出の一部はルーブル高では利益が出ず、断念せざるを得なくなるだろうと述べた。
ロイター
ルーブル高で企業がやばい