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10年債の利回りが1.9％でも、足元の物価上昇率はもちろん、政府・日銀が長期的に達成したいとしている２％も下回る。円安やインフレを抑えるにはもっと高い金利が必要。
でも長期金利が上昇すると低利で発行した既発債が値下がりし、多額の債券含み損が日銀や一部の民間金融機関・保険会社などで発生する。金融システムが揺らぐ事態になるので、それもできない。
これまでの異次元金融緩和のツケに加え、さらに国債増発に踏み切る高市首相の判断が状況をどんどん悪化させており、日本発の金融危機になる恐れがある。世界市場全体に影響するが、震源地の日本の打撃が極めて大きいのは言うまでもない。