「カトーじゃダメなんだ」スタートレック出演俳優が日本語版の役名にこだわるワケとは?
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北丸「ジョージ・タケイさんという、あの『宇宙大作戦』、スタートレックのテレビドラマシリーズで、
いわゆるアジア人っぽい人の役をやっていた方です。
日本語版では『ミスター・カトー』という名前だったんですけど、実はタケイさんと何回かお話したことがあって、
ミスター・カトーは本来はヒカル・スールーと言う名前なんです。
70年代か80年代か、ジョージ・タケイさんが日本に来た時、あちこちのデパートを歩いていたら、
いろんなファンらしい人たちから「カトーさん、カトーさん」って言われて、
「誰だ、カトーさんって?」と思ったんですって。
カトーさんという人が私の後ろを付いてきてるのかと思ったり。それで聞いたら、
実は日本語訳の吹き替えでは「ミスター・カトー」になってるんだ、と」

大竹「なるほど」

北丸「そしたらね、カトーじゃダメなんだと。これは23世紀のお話で、その時には人類は平和で、
人種差別も何もないんだと。(テレビ版放送時の)60年代って、ほら、
ベトナム戦争だとか公民権運動だとか、ああいう時代だったもんですから、
それとは違う理想の世界、みんなが一つの宇宙船に乗って旅をしているんだというような世界を描くために、
私はスールーという名前にしてもらったって。フィリピンのあたりにスールー海っていう海域があるんですよ。
そこはアジアの全ての国と繋がってる海なんだと。つまり私はアジアというかその時代の
代表としてスールーという名前をつけてもらった。だから、カトーじゃダメなんだって。
日本人じゃダメ。ヒカルっていうのがなんとなく日本人っぽいけれども、
スールーという名前には意味があるから、そのへんのことを分かってほしいなあっていうふうにおっしゃってましたね」
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>フィリピンのあたりにスールー海っていう海域があるんですよ。
わかりにくい。「スル海」じゃないとわからない。むしろシブヤンとかスリガオの方がわかりやすい