>>506
この自己欺瞞を祝う奇妙な精神構造を形容する言葉が生まれた――「バーラト勝利論(Bharat Triumphalogy)」である。
多くの点で、インドは文化と宗教に深く根ざした後進性を抱えた、前近代的で半原始的な社会だ。ヒンドゥー教のカースト制は個人を硬直した社会階層に予め定め、不平等を永続させ、進歩と流動性を根本的に阻害する。カースト制において、インド人は上位カーストに対しては奴隷的な服従を示し、下位カーストに対しては絶対的な軽蔑を示す。彼らは与えられた人生の地位に甘んじ、自らのカースト内で結婚し、来世でのより良い境遇を祈るよう教え込まれる。実力主義は異質な概念であり、進歩も同様だ。
ヒンドゥー教は輪廻転生と来世を信じる。この世界観では、現世の苦しみや堕落は前世の自業自得であり、現世の不条理は来世での「勝利」を期待して耐え忍ぶべきものとされる。