その後今度はお昼にAくんの奥様がお一人でご来店されたのです。
わざわざ「A妻です」って名乗ってくれたのですが、ラーメンを食べニッコリと
「ごちそうさまでした」ってそのまま帰られたのです。
ここは主人も悪かったのですが『A妻さん、おっちょこちょいで忘れて行ったのかな?
後日Aに会うしまぁ追いかけてお金を取るまでしなくていいか』って思ってそのまま
にしちゃったそうです。

すると数日後今度は大勢のママ友さんを連れて来店されました。
そのときは私も店に入っていたので、先日の話を聞いて少し嫌な予感がしました。
案の定大きな声で「ここはタダでご飯が食べられるけど、主人のお友達だから
さすがにラーメン1杯程度にしておいてね」って言っていました。

A妻に恥をかかせては・・・なんて言ってられず、バックヤードでどう話そうか思案して
同性より主人のほうが波風が立たないだろうと主人がA妻さんに言いに行きました。

「先日の分もまとめて今日のお会計でいただいてよろしいですか」って。

するとそれまで楚々としていたのが嘘のように目をつりあげ顔を真っ赤にして
「最初にお金を払わないでよかったからそういう店だと思うの当たり前でしょ?」
「友人を連れてきた時だけそんなこと言い出すのって嫌がらせ?」
「タダじゃないならこんな粗末なご飯食べに来たりはしない」
って、頭がくらくらしました。

主人はお祝いをいただいたから、とのどまで出掛かりましたがAくんの
「嫁には内緒」を思い出し、耐えたそうです。
けどこうなってみたらなぜAくんがお祝い一つでもコソコソしてるのかが
わかりました。

粗末なご飯ならはした金くらいスッと払えばいいのに、なぜこういう類の人は
上から上から来るんでしょうかね。
実は今日がそのAくんと主人が飲みに行く日なんです。
このことを告げなくてはならない、楽しみだったのに気が重いと主人も言っています。