★“ママが帰って来ない”で発覚 息子約2週間放置か 母親逮捕

去年11月、神奈川県平塚市のアパートで小学3年生の息子をおよそ2週間にわたって放置したとして25歳の母親が逮捕されました。
息子が「ママが帰って来なくて、家の電気もつかなくなった」とみずから隣人に助けを求め、事件が発覚したということです。

警察によりますと、去年11月、平塚市内のアパートに住む小学3年生の男の子が隣の部屋の女性に「ママが帰って来ない。家の電気もつかなくなった」などと助けを求めました。
女性からの通報を受けて警察官が駆けつけると男の子の部屋は電気が止められ食べ物も少ない状態で、男の子は児童相談所に保護されました。
体調に問題はないということです。
警察が当時の状況について、母親から事情を聴いたところ、男の子だけを残して外出していたことがわかったということです。
このため警察はおよそ2週間にわたって放置していた疑いがあるとして、母親で、会社員の芥里菜容疑者(25)を保護責任者遺棄の疑いで16日逮捕しました。
これまでの調べで、男の子は去年10月以降、学校に一度も登校しなくなり、食べ物が足りずに祖母に連絡して送ってもらったこともあったとみられるということです。
調べに対し、容疑を認めたうえで「子どもとどう向き合っていいか悩んでいた」と供述しているということで、警察が詳しいいきさつを調べています。

男の子から助けを求められたという同じアパートに住む女性は「夜10時ごろにインターフォンが鳴ったのでドアを開けると、男の子が『電気がつかなくなった』と大泣きしていました。男の子のズボンは破れていておなかがすいていたようなので自宅にあげてご飯を食べさせました」と話していました。
また、逮捕された母親については「助けを求めに来たときも母親とは連絡がつかず、男の子は『仕事に出ていて帰ってきたり、来なかったりする』と話していました。自宅に放置されていることはそれまで全く気づかず、驚きました」と話していました。