>>584
どの棋戦も本戦と予選等があって競馬に例えるなら本戦はA級棋士(一流馬)が主体の重賞レース
その下位の条件レース(500万、900万等)には予選トーナメントや段位別予選、下位の順位戦、各組ランキング戦がある
本戦には前回優勝者も出走して優勝を争うGⅠレースとタイトル保持者が出走しなくてタイトル保持者への挑戦者を決めるGⅡレースがあるが後者はタイトル戦と対となったGⅠレースでもある
GⅢのレースは新人王戦のような限定レースや早指し戦といったハンディーレースのことになるが、今回集計対象レースはGⅡ以上のレースだけである

出馬表の馬柱で競馬のレースと概念が違うところは、競馬は1日単位でレースが組まれているが将棋は年単位でレースが組まれていることだろう
競馬なら着順は1日1レースごとに生まれるが、将棋の1日はレースではなく対局バトルの連続で着順は1年度に1度しか決まらない
つまり、将棋は1棋戦が1レースの扱いとなる
王座戦を例にとれば一次予選から始まり2次予選、挑戦者決定トーナメント(本戦)、タイトル保持者との五番勝負までが一つの出走レースという扱いになる
そして、本戦で脱落しても予選で脱落しても着外という成績になる
一番厳しいのは最低でも4年は着外となる順位戦だろう

重賞レースは賞金額で区別することもできるが将棋の棋戦の場合は公表されていない棋戦もある
*朝日オープンは優勝賞金がタイトル戦以外では当時最高額の2000万円であり(金額が公開されている棋戦では竜王戦の3200万円に次いで高額だった)
言えることは持ち時間が長い棋戦はタイトル戦と優勝者決定戦に優劣の区別はないということと馬柱式成績表の対象になった棋戦はいずれも1年かけて最強馬を決める重賞レースだということだ